大阪市内の分譲マンション・分譲賃貸マンション

先日IOT化に関して、メリットとデメリットをお伝えしました。今回は、IOT化で空室対策の続きとして「費用・おすすめ機器編」として、導入するための費用や導入しやすい機器や人気の機器をご紹介したいと思います。

IOT化にかかる費用

マンションのIoT化の導入にかかる費用は、物件の規模や要件によって異なります。以下に一般的な費用の目安を示しますが、地域や市場の状況、具体的な導入計画によっても異なる場合があります。専門家やベンダーとの相談を通じて、詳細な費用見積もりを取得することが重要です。

IoT設備・機器の購入コスト

IoTデバイスやセンサー、制御装置などの購入費用があります。一部の比較的安価なスマートホームデバイスから、大規模マンション向けの高機能なIoTシステムまで、価格は幅広く異なります。

ITサービスおよびIT環境の準備コスト

IoTシステムを運用するためには、データの収集、処理、保管に必要なITサービスおよびIT環境が必要です。サーバー・クラウドサービスの利用料、ネットワーク構築やセキュリティ対策のためのコストがかかる場合があります。

導入作業・設置コスト

IoTデバイスやセンサーの設置、ケーブルの引き回し、ネットワークの設定などの導入作業や設置にかかるコストがあります。これには、専門知識や技術を持つ人材の費用も含まれます。

システムのカスタマイズや開発コスト

物件に合わせてIoTシステムをカスタマイズする場合や新たな機能を開発する場合は、それに伴う開発コストが発生します。システムの要件定義や開発作業、テストなどにかかる費用が考慮されます。

運用・保守コスト

IoTシステムの運用や保守には、定期的なメンテナンスやトラブルシューティングが必要です。これには、専門知識を持つスタッフや外部ベンダーとの契約などにかかるコストがあります。

以上のご紹介は、IoT導入に関連する一般的な費用要素です。IoT導入の総費用は、これらの要素を総合的に評価し、具体的な導入計画に基づいて見積もりを取る必要があります。物件オーナーは、提携している不動産会社がある場合は、相談し任せる事も可能です。

また、不動産会社が専門家と協力して、具体的な導入計画を策定し、費用見積もりを取得することで、具体的に進めるのに役立ちます。 また、費用のことについて書いてみましたが、実は、そんなに費用をかけずに導入できる機器ももちろんあります。

IoTの導入には一部の高額な設備もありますが、全ての導入が高額であるわけではありません。手軽に導入できるIoT設備は、初期費用を比較的低く抑えることができます。

比較的導入しやすい機器

IoTの導入は一度に全てを行う必要はありません。できる範囲から段階的に導入することで、物件の魅力を高め、競争力を持った物件にすることができます。

将来的にはIoTを活用した新たなサービスや機能が登場する可能性もあります。ここでは比較的導入しやすいリーズナブルなスマート機器の例をいくつかご紹介します。

スマートロック

スマートロックは玄関ドアの鍵をIoT化するもので、比較的低コストで導入することができます。既存の鍵に取り付けるだけで、スマートフォンや専用のリモコンでドアの開閉が可能になります。スマートロックは後付けが可能であり、初期費用も20,000円から30,000円程度で設置できるものもあります。こ

スマートプラグ

スマートプラグはコンセントに挿すだけでIoT化できる装置です。電化製品をスマートプラグに接続することで、スマートフォンから遠隔操作やタイマー設定が可能になります。照明やエアコンなどの電源管理に利用できます。

スマートプラグの導入費用は、機種やブランド、機能によって異なります。一般的なスマートプラグの価格帯は、おおよそ1,000円から数千円程度です。ただし、高機能なスマートプラグやブランド品などはそれ以上の価格になる場合もあります。

センサー類

異常検知センサーや環境センサーなどの小型のIoTセンサーは、比較的手軽に導入できます。これらのセンサーは、室内の温度・湿度・騒音レベルのモニタリングやガス漏れ・水漏れの検知など、さまざまな応用が可能です。

導入費用は、機種やブランド、機能、導入規模によって異なります。価格帯は広範囲であり、一般的なセンサーの場合、数千円から数万円までの範囲で入手できます。具体的な費用は、センサーの種類と性能によって異なります。高機能で多機能なセンサーやブランド品は通常、高価な傾向にあります。また、導入規模や必要なセンサーの数によっても費用は変わります。大規模な物件や複数のセンサーを導入する場合は、その分コストがかかる可能性があります。

ワイヤレスモニター付きドアホン

ワイヤレスで接続された子機を持ち運ぶことで、自宅内のどの場所でも来訪者を確認することができます。例えば、リビングルームや寝室など、自分にとって都合の良い場所でドアの来訪者を確認できます。また、子機を持ち運べば、外出先でもスマートフォンやタブレットを使って来訪者を確認できます。遠隔地からでもリアルタイムでドアの状況を確認し、必要ならば適切な対応を取ることができます。

一般的なワイヤレスモニター付きドアホンの導入費用は、約10,000円から数万円程度となることがあります。この価格には、ドアホン本体やワイヤレス子機、インターホンユニット、設置・取り付け費用などが含まれる場合があります。

ネットワークカメラ

物件や建物のセキュリティ強化、防犯対策として、外部や内部の監視を行うことができます。インターネット経由でカメラ映像にアクセスし、リアルタイムで遠隔監視や確認することが可能です。外出先や別の場所からスマートフォンやパソコンを通じて映像を確認することができます。

導入費用は、カメラの種類や機能、解像度、ブランド、付属品、導入規模などによって異なりますが、数千円から数十万円に及ぶ幅があります。低価格のモデルは、基本的な機能を備えたカメラであり、高価格のモデルはより高解像度や特殊な機能を持つカメラです。また、追加の機能やオプション（例: 音声録音、赤外線LED、防水性など）が付いている場合も価格が上昇します。

これらの導入しやすいIoT機器は、比較的低コストで設置できるため、物件オーナー様にとっても負担が少なく導入しやすいです。また、これらのオプションは簡単に追加・拡張ができるため、必要に応じて徐々に導入することも可能です。

このような手軽に取り入れられるIoT設備を導入することで、物件の差別化を図り、空室対策に効果を発揮することができるでしょう。 導入を検討する際には、管理会社と相談し、専門的な要素を話し合う必要があります

いかがでしたでしょうか？今回は、分譲マンションもIoT化で空室対策？（費用・おすすめ機器編）としてIOT導入の際のコストやおすすめ機器についてご紹介をしました。IoTの導入を検討することは、経営の安定や入居者の満足度向上に繋がる重要な要素となります。

現段階では賃貸住宅においてIoT化はまだ一般的ではありませんが、その希少性が逆に賃貸物件の差別化となり、魅力的な選択肢となることが期待できます。ただし、導入時には適切な計画・設計、適用範囲の明確化、セキュリティ対策などに注意しながら進めることが重要です。

当社では、分譲マンションの賃貸管理経営のご相談からお手伝いやサポート、幅広く物件オーナー様をバックアップいたします。IoTの導入や物件の差別化についてのお困りごとやご相談等も、お気軽にお問い合わせください。不動産のことはぜひ、私たちにお任せください。