賃貸&転勤のお役立ち情報USEFUL CONTENTS

住まいを探すときに、知っておきたいポイントはたくさんあります。ここでは主に転勤や住宅を借りる時に役立つ基礎知識などを幅広くご紹介します。


分譲賃貸とは?

不動産お役立ち情報『分譲賃貸とは?』

賃貸マンション等とは違い、分譲マンションの1室だけを賃貸することです。普通の賃貸マンションは大家さんの事業目的。分譲マンションは、数千万円で販売する事が目的であり、一生住むということを念頭に置き、床・壁の防音仕様、細部の設計から違います。

分譲賃貸の総称

この用語は、分譲マンションの賃貸が短縮されたものであろうと思われますが、この「分譲賃貸」が全国各地で一番幅広く普及している用語であると言えます。また特に都心部を中心として、もう少し幅広い使われ方では「リロケーション」と表現されます。この「リロケーション」とは、一般的に転勤による転任期間のみの賃貸という意味であり、分譲マンション問わず、一戸建の賃貸も含んでいます。その他では、「分譲仕様」という言い方などもあります。そして北海道の方では、「分譲リース」という表現が一般的であり、幅広く人々に認知されています。これは分譲マンションリースが短縮されたもので、既に造語化されており、最近では一戸建の賃貸も「分譲リース」と呼ぶそうです。

大きく分けて3タイプ

  • 購入された方が、転勤等で住まなくなった為に貸すタイプ。
  • 分譲マンションの中に、最初から賃貸として貸す予定で造ってあるタイプ。
  • 分譲マンションとして建設したが、あまりに売れず貸し出しているタイプ。

賃貸物件と分譲賃貸の違い

アパート・賃貸マンションと分譲マンションの違いは、単にワンオーナーか区分所有かということだけではなく、特に賃貸の取引きの際は、下記の件を明確に区別しなければなりません。

管理組合等への事前確認・書類提出

一般的に分譲マンションには、管理組合が存在します。駐車場・駐輪場の使用規定やペット飼育・SOHOとしての利用、大規模修繕の予定、水道料金の引き落としの件などを確認しなければなりません。また管理組合等へ提出する数々の書類を提出しなければ、いろいろなトラブルが予想されます。

管理規約・使用細則の配布

賃貸入居者へは、一般的な居住ルールをお知らせするだけではなく、各分譲マンションの管理規約・使用細則を配布。マンション内のルールをしっかり守る事も必要です。

家賃の違い

ここ最近の賃貸マンションは、付属施設や管理面、お部屋の設備や仕様においてもグレードアップしており、分譲賃貸のお部屋と変わらない家賃となってきましたが、一昔前のマンションでは、やはり賃貸と分譲の家賃の差はあるようです。お部屋によってオーナ−が異なるため、案外安く設定される場合もありますが、オーナ−自身のローン返済が完済していないケースが多いので、通常の賃貸マンションより高めとなっている様です。

設備・構造の違い

一般的に賃貸マンションより分譲賃貸の方が設備面や構造面でのグレードが高くなっています。それは、購入目的に建てられているためなのです。高額なマンション購入の際には、永住をだれもが考えています。そのため納得のいく設備・構造になるのは必然なのです。

賃貸マンションの大家さんと分譲賃貸の大家さんの違い

分譲賃貸の大家さんとは、「賃貸業に関しては素人だ」ということです。賃貸マンションの大家さんとは、収益を目的に賃貸業を行っている方が多く、これらの業務を日常的に体験し、学習し、そして豊富な知識を有している方が多いでしょう。しかし、分譲賃貸の大家さんとは、自己居住用として購入し、転勤や親の介護のため、又は売却したくても住宅ローンの残債が多いために、やむを得ず賃貸にするという方が多数おります。また分譲賃貸特有の将来戻ってくる可能性があるという場合には、定期借家契約を用いるケースが多いです。しかし、賃貸マンションの大家さんと分譲賃貸の大家さんの一番大きな違いは、空室の家賃リスクです。賃貸マンションの場合は、1部屋が空室でも他の部屋が入居中であればそれなりの家賃収入を得ることができますが、分譲賃貸の場合では、その部屋が空室であれば家賃収入はゼロとなってしまいます。そのため、人気の高い立地の場合は十分に入居者を確保する事ができますが、そうでない場合は、賃料を休めに出しているケースも多いので、エリアを気にしないのであれば、グレードの高い分譲賃貸に暮らせる狙い目かもしれません。



designed by Freepik