賃貸&転勤のお役立ち情報USEFUL CONTENTS

住まいを探すときに、知っておきたいポイントはたくさんあります。ここでは主に転勤や住宅を借りる時に役立つ基礎知識などを幅広くご紹介します。


子供の成長と住まいづくり

不動産お役立ち情報『子供の成長と住まいづくり』

住環境と子供の成長との関連性

創造性を育てる工夫

子どもの創造性を育てるには、変化のある空間が望ましいと言われています。例えば天井を勾配天井にしたり、ロフトを作るなど、空間の使い方にゆとり を加えてみることもお勧めです。また階段下を遊び場として使うなど、子どもにとって面白いスペースをつくってみるのもよいでしょう。

色が与える影響

昔ながらの和風住宅では、木や土壁など部材そのものの色を活かしていたため、色彩について計画を立てる必要はありませんでした。このためか、日本人は色使いが下手だと言われています。しかし実際、色には頭の働きを活性化させたり、心理的・生理的影響があることがわかっています。また、好き嫌いもあるので配色計画はなかなか難しいものです。

基本的には、子どもの好きな色をベースに考えるのがよいのですが、強い色を好む場合はアクセントカラーなどに抑えるのがベスト。居心地のよい部屋にするための配色としては、暖かい感じの色を使用するのがいいでしょう。調和のとれた色彩でも、色数が多くなるとうるさくなってしまうため、2〜3色程度にまとめ ます。

子どもは成長とともに寒色系を好む傾向にあると言われますので、カーテンや家具などの色も考慮して、その時々に応じた配色を心がけたいものです。

子供の成長に合わせた住まいづくり

子供部屋の用途

インテリアを考える際「その部屋は何をする部屋か」を考えますが、子ども部屋に限っては様々な用途があります。勉強したり、着替えたり、音楽を聴いたり、友達を招いたり…。つまり限られたスペースの中で、全ての要求を満たすようにしなければならないのです。
もちろん、子どもが小さいときは専用の机や椅子などは不要でしょうし、寝る時は両親と一緒というケースも考えられます。成長するにつれ勉強机やタンス、本棚やベッドが必要になり、家具のレイアウトも考慮しなければならなくなります。

家具はフレキシブルに

ベッドや机などは最初から立派なものを与えるより、成長の過程においてそれぞれ自分のセンスで模様替えできるよう軽くて、簡易なものがお勧めです。収納スペースについても、作り付けの家具やタンスだけにこだわらず、後から増やしたり組み替えたりできるユニット家具を置いてみましょう。子どもが自分の部屋としてレイアウトしやすいだけでなく、部屋を考える、片づけるといった習慣にもつながります。

可変性がある部屋づくり

成長の過程に対応できる部屋にするには、間取りを柔軟にしておくことが大切です。例えば初めは壁をなるべく少なくし、可動式の間仕切りを取り入れてみるのもお勧めです。またいずれ1つの部屋を2つに分けるのであれば、あらかじめドアは2つ用意しておくのもよいでしょう。子どもはめまぐるしく成長し変化しますので、部屋づくりを考える際には、子どもの成長を見ながら、その時々で柔軟な対応ができることを念頭にプランニングしましょう。

子供部屋に求めるものとは

人は、生まれてから12歳くらいまでの生活環境で培われた価値観を、一生持ち続けるといわれています。多くの人は「子ども部屋は子どもが寝る場所」と認識しがちですが、上記でも述べたように、住まい全体が子どもの成長に影響を与えるので、子ども部屋に求める機能も子どもの成長に応じて、ある程度考慮していくことをおすすめします。そのうえで、リビングやダイニングなど家族の集まる場所が最も居心地よくなるような工夫をすることが望ましいでしょう。

子どもにしてみても、成長の過程ごとに自分の住まいに対する要求は変わってきます。例えば幼児期の子どもはとにかくよく動きます。好奇心のおもむくまま、動いたり跳ねたりよじ登ったりしますので、段差が少なく危険な物の少ない広い空間が望ましいでしょう。学童期であれば、身の回りの物を自分で片付けることのできる場所や、友達と遊んだり勉強できる場所が必要かもしれません。思春期になれば、一人になれる場所への関心も強くなるでしょう。子ども部屋を考える際には、成長に合わせて自由に変えることのできる“空間”という感覚でプランニングすることをおすすめします。